雑なA型によるクラウドとモバイルと運営と

大阪でInnovation EGGを運営している人のBLOGです。時々更新します〜

4桁の方が参加してくれたコミュニティを運営してみて

長らくやっていたJAWS-UG大阪の支部長を退任しました。

 

今後JAWS-UG大阪はJAWS-UG全国で議論されている?、コアメンバー制度に

結果的にシフトします。

 

そんなのでちょっとJAWS-UG大阪の今までを少しまとめてみたいと思います。

 

自分がコミュニティという存在を意識し出したのは2009年頃のリーマンショック後でした。

関西や地方の景気はひどく落ち込み、自分が所属していたアウトソーシングのIT開発業界も、リストラや個人事業主が廃業したりと非常にひどい状況でした。

仕事がなくなれば今までドル箱だったエンジニアはコストとして扱われ、

非常にひどい状況でした。

比企自身も自分や自分の部下の仕事を確保するために色々と頑張りましたが、

リストラや仕事を取れても競合会社の社員のほうがリストラされるという、

勝者なき泥沼な状況でした。

そんな時にAndroidの会にたまたま参加して、そこで企業の垣根を越えた世界が

展開されており、そこには子会社や下請けなどの多重構造の仕組みはなく、

参加者自体がフラットな状況でした。

このような世界にエンジニアの全てが参加したら、まだいくらかのエンジニアは

職を失った時にでも救われるのではないのだろうか?と考え、

自分の部下とかにコミュニティに参加するように促し、口だけ言ってもついてこないので、自分も一緒に参加するようにしました。

 

その頃ちょうどクラウドの技術が見える範囲にあらわれて、これはエンジニアに対しての福音であると思ったのと自分が携わるモバイル業界はAndroidによって日本メーカーのアドバンテージがなくなると思ったので、あえてクラウドを自分でも進めて行こうと思いました。

 

ただコミュニティに自身が運営しようなんて気持ちはこれっぽっちもなかったのですが

に参加して小島さんや玉川さんの話を聴いて、Google App EnginやAzuruのPaaS派だった比企がIaaSがメインのAWSに興味を持つようになりました。

詳しくは?

に記載しています。

そして

Japan AWS User Group (JAWS) - Osaka勉強会 第1回 : ATND

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第2回 : ATND

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第3回 : ATND

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第4回 : ATND

と開催していきましたが、実は運営としてはあまりうまくいってませんでした。

 

で色々あり、自分と去年亡くなられた益子さんが

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第5回 : ATND

からメインで運営を行うことになりました。

 

益子さんも自分と同じ業界でかつ以前は競合会社のリーダー同士で同じ時代を

生き抜いてきた同志で、クラウドとコミュニティの可能性を理解して、面倒な内容も

行動してくれる人でした。

 

 

そしてJAWS-UG大阪は少し他のJAWS-UGの支部とは毛色の違う感じになりました。

オープンなコミュニティでいろんな人が参加するようにしたいと思ったので、

かなり告知したり存在感をアピールしたので、他のコミュニティからも

浮いた存在として扱われていましたが、そこはあえて見て見ぬふりをしました。

 

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第6回 6/2(土) : ATND

は参加者も増え、AWS芸人の清水さんもLTに参加したりして、講師の地産地消

考え出したのはこの時期ぐらいからでもあります。

そして大型イベントである三都物語2013の開始を控えた、

Japan AWS User Group (JAWS-UG) - Osaka勉強会 第7回 12/15(土) : ATND

は、年末の忘年会シーズンにやってしまい、マズイこのままで大型イベントしたら

やばいなと思っていた時期でもありました。

 

そしてそんな中JAWS-UG初の大型イベント

を仕切って、JAWS-UG神戸の小賀さんやJAWS-UG京都の染田さんや

運営メンバーとともに乗り切って、無事成功することになりました。

現コアメンバーの金春さんや桶谷さんが運営に参加する事になったのも三都物語がきっかけです。

 

三都物語は非常に多くのメンバーで実施しましたが、少人数の運営で

マルチトラックをしたらどうなるんだろう?と試してみたのが

でした。

この頃から運営コストの省力化を考えるようになってきました。

※かなり自身でも負担になってきましたが、

  負担になっていろことを人に任せるのもなと思い、やり続けました。

 

JAWS-UG Osaka 第9回勉強会 Beginners&ServiceProviders 11月2日(土)|

をしたあたりに、本当にしんどくなり、

なれていたイベントレジストから、イベント単位ではなくコミュニティとして

参加者を集める(過去に参加したメンバーにも簡単にアプローチできる)、

JAWS-UG KANSAI | Doorkeeper

に移行しました。

また関西の各支部のJAWS-UGの登録サイトの統合も進めました。

※告知を多くすると、どうしても周りから別の反響も返ってきて辛い部分もありました。

 

どうしたら人が集まるのか?ってのは自分担当だったので、色々と試し、

増えるのと維持のノウハウを貯めることが出来たのが、今では自分の宝です。

 

 

そして

は、他のコミュニティとの調整を実施した経験が、その後の

Innovation EGG <IT系コミュニティ合同•未経験者向け勉強会> | Doorkeeper

の運営のノウハウにつながるようになりました。

ただ、大型イベントに対して、本当に必要なのだろうかというのも

少しずつ考えるようにな出しました。

特に大型イベントの公式サイトに関しては、DoorkeeperとFacebook pageとかで

シンプルにしたほうがよくない?って感じもあり、

また他の地方の運営の方を巻き込むと他の地方のJAWS-UGの活動が

おろそかになって、地方を盛り上げたいのに

ちょっと違うなって違和感も出てもきました(ここはお祭りを一緒に楽しみたいって

地方の方もいますので、あくまで比企の所感です)

 

過去の参加者に容易にアプローチできるDoorkeeprの効果は素晴らしく、

またAWSJAWS-UGの勢い?も出てきて、運営での告知のコストなどもあまりいらなくなってきて、昔はTV大阪さんが好意で貸してくれた場所以外で場所を借りる事は難しかったのですが、今では大阪イノベーションハブさんやエムオーテックスさん・そしてMBSさんなど、たくさんの場所を提供していただける行政や企業がでてきて、

内容さえしっかりしていれば、カジュアルに開催できる基盤と流れが出来たかなと思い、

今回の

は、AWSの新サービスの勢いもありますが、告知から短い期間で

100名以上の方がエントリーするような状況にもなりましたので、

当初目的である

クラウドのエンジニアへの普及(注・AWSとして)

・人が集まるコミュニティ

JAWS-UG大阪としてはそれなりに出来たかなと思ったので、

支部長を継ぐ人も前から言ってましたが、うまく譲れなかったので、

全国で議論されていたコアメンバー制度に乗る形で退任する事に決めました。

 

今後のJAWS-UG大阪がどのようになるかはまだわかりませんが、

たまに自分がやりたいJAWSUGの勉強会があればその時だけ運営するみたいな

形で、通常の運営にはノータッチとなりますので(古参がいるとやりにくいと思うので)、クレーム等は比企には言わないでくださいw。

 

コミュニティをこの4年間ほど運営してみて、結果的に色々な人に巡り会い、

新しい人間関係が生まれ、インフラの経験もないのに、cloudpackに参画して、

忙しいながらもクラウドの最前線を楽しみ充実した毎日を過ごせるようになりました。

 

自分がコミュニティに接する前はオープンソースも嫌い(ソフトが無料という考えが

理解できなかった)でボランティア活動である

コミュニティ運営なんて自分の今までの行き方の中でまったく考えれないものでしたが

今ではやってなければどんな事になっていたのだろう?って感じです。

自分だけではなくコミュニティの中からも、色々な出会いやビジネスが生まれ、

やってよかったな〜と思います。

 

今後は

Innovation EGG <IT系コミュニティ合同•未経験者向け勉強会> | Doorkeeper

の主催や

TwilioJP-UG | Doorkeeper

の大阪コアメンバー兼全国のアドバイザーや

さくらクラブ(総合) | Doorkeeper

のアドバイザーなんかをやっていって、違ったコミュニティの形で

クラウドの普及やIT業界の人が交流・流動的にいきていけるコミュニティを

運営していきたいと思います。

 

とりあえず近々の自分の活動としては、

と、innovation Egg一色ですが、関西のクラウドやIoTがもっともっと盛り上がって

たくさんのIT業界の方に、力になる技術の紹介と交流が生まれる場所を提供できればと思っています。

 

最後にJAWS-UG大阪や関西のイベントに参加していただいた方ありがとうございました。

またJAWS-UGの運営に協力してくれたスタッフや講師の方ありがとうございました。

 

引き続き新しくなるJAWS-UG大阪をよろしくお願いします。